以前から言われていましたが、7月13日、正式に奈良県立大附属高校(以下「附属高校」)の開校が延期されました。

それに伴い西の京高校の閉校は1年延期すべきです。

その理由は後で書きますが、そもそも附属高校はやる気があるのでしょうか。

 

7月14日時点の話ですが、「奈良県立大附属高校」と検索をかけてもGoogleもYahooも学校のHPが出てきません。いずれも10ページ目でも出てきません。またHPには学校の情報はほとんどありませんし、今回の開校延期に関するお知らせもありません。

ちなみに学校のHPです。

https://www.narapu.ac.jp/category_list.php?frmCd=23-0-0-0-0

 

開校延期の理由は「コロナのせいで学校説明の周知ができないから」としていますが、コロナが理由でHPが作れないのでしょうか。会場を借りた学校説明会ができなくても学校の宣伝はできると思います。また、外出自粛はとうの前に終わっています。感染防止対策を徹底すれば今月にでも説明会はできたのではないでしょうか。本気で新しい学校を運営したいという意気込みが感じられません。

 

なにより設置が決まってからコロナが発生するまで何をしていたのでしょうか。中3生にいきなり、進路実績がなくかつ「探究科」というよくわからないコースを示したところで興味を持つはずがありません。昨年香芝高校の表現探求コースが出願者26名・倍率0.65倍しかなかったことをご存じないのでしょうか。中学生の多くは普通科へ行きたがっているのです。

 

ちなみに昨年できた国際高校は特色選抜の国際科plusが1.56倍あったのに対して一般選抜の国際コースが0.58倍でした。国際科plusの人気が高かったのは「特色でも何でもいいのでどうしても公立へ行きたい」から「2回受験チャンスがある1回目」として国際科plusを受検した生徒が一定数いたためです。そう言い切れるのは、「特色選抜の倍率が高い=特色コース人気であるなら一般選抜の特色コースも倍率が高くないとおかしい」からです。

 

「探究科」が悪いのではありません。繰り返しになりますが、中学生は普通科へ行きたがるのです。ですから今の中3生が2年生になった頃からアピールして魅力を伝えておかないと、ましてや200名も募集するのであればなおのことです。未だにHPもできあがっていないとかありえません。

 

 

それでも今年度の募集があればある程度生徒を集めることができました。特色選抜と同じ日に試験を行えば一般選抜の受検者を200名減らすことができたかも知れません。しかし開校が延期されればその200名は一般選抜を受検するか他の特色選抜を受検します。つまり「附属高校の開校延期は公立高校の入試に間違いなく影響が出る」のです。

 

しかし、県教委の吉田教育長は今回のニュースに関し「県立大学の附属高校は、設置主体が大学で公立高校の募集定員とは別枠になる。これによって公立高校の募集定員が増減するなどの影響はない」と仰いました。

 

あきれるしかない発言です。こんな人が教育長なのかと思いました。

 

たしかに附属高校は公立大学法人が運営しますので奈良県とは関係のない高校になります。しかし関係がないのであれば西の京高校という中間層の高校の定員が320名減ることによる影響は起きないと考えているのでしょうか。

 

今回の高校再編で閉校した定員の合計は920名、増加したのは国際高校の184名だけで、今年度も国際高校は定員を充足できるかわかりません。さらに昨年公立高校の受検者が減ったのは子供の数の減少以上に授業料無償化による私立高校の専願が増えたからです。しかし今年はコロナによる経済状況の悪化から公立に戻ってくる可能性は非常に高いと思います。いくら授業料が無料であってもトータルの費用はやはり公立の方が安いからです。

 

つまり今年こそ普通科はどこかの高校でとんでもない倍率になる可能性があります。起きてからでは遅いのです。そのため西の京高校の閉校は1年延期しなければならないのです。

 

最後までご覧頂きありがとうございました。