6月11日木曜日、大きな動きが2つありました。1つは公立高校の入試範囲の変更、もう1つは地元の中学校の今後の予定の発表です。今回は1つ目の話のつもりだったのですが、原稿を書いているとアンケートの話が長くなりすぎたのでこの部分だけ独立させます。

 

文科省は以前から3年生の学習内容の削減を言明しており、それを受け県教委は中学3年生にアンケートを採り、木曜にその結果と削減内容を明らかにしたのですが、「何のためにしたのだろう」と思わせるようなアンケートでした。

 

そもそも質問の仕方として、「進度・内容・範囲」に不安があるかをそれぞれ(「すべて」・「進度と内容」「範囲だけ」などすべての組み合わせで7パターン)聞いているのですが、「どれもなし」が28.2%であったため「学習に対し、何らかの不安を感じている中学生が71.8%いる」という結果報告になっています。

 

どうして「わからない」という選択肢を入れなかったのでしょう。不安はあっても選択肢が細かすぎてきちんと選べないから「どれもなし」を選んだ生徒も多かったと思います。本当に不安でない生徒はよほど優秀なのか、現状が理解できていないのかのいずれかだと思います。普通に考えて9割以上の生徒は不安に感じていると思います。アンケートをするまでもなく不安なのはわかりますし、同じ聞くのであれば何に不安を感じているかを記述させる方がより実態がわかると思います。

 

さらに各教科に対しても「進度・内容・範囲」の不安を聞いていましたが、進度の実際など生徒は誰も知らないのに「どの教科の進度が不安か」など答えられるわけないのです。また生徒は学校の先生がどんな範囲であっても無理矢理1月中に終わらせるということを知りません。遅れておらず内容も少ない、進度に一番不安がないはずの「英語」が一番不安だという結果は、単に自分にとって苦手な教科が英語だと言っているだけです。次回詳しく書きますが、進度に一番不安がある教科はダントツで社会です。

 

そして一番意味のなさを感じたのが、入試の出題範囲で一番不安な教科が英語であったのに英語の出題を削っていないことです。何のためのアンケートだったのでしょうか。

 

他にも「進学希望の高校がどのような高校であるかをよく知っていない」3年生が45.3%、「進学する高校を決めていない」が34.5%という結果が出ていましたが、今年に限らず、自分の実力や入試の難易度を知らないほとんどの中学生は5月くらいなら「行けたらいいな」くらいにしか考えていません。したがってこのアンケートも意味がありません。ただ今年はオープンスクールができないでしょうから「e-オープンスクール」開催は正しい対応だと思います。しかしアンケートするまでもなくオンラインで行わないといけないことですし、アンケートの結果にかかわらずしていたでしょう。であればなんのためにアンケートしたのでしょう。

 

つまりこのアンケートは形式的なもので、生徒のことを考えて行ったものとは思えません。本来は現場の教員にアンケートをするべきなのに、そんなことすら思いつかない県教委には「まともな人がいないのかな」と思ったりするのです。

 

今回の話は「ついで」で書いたものです。次回とその次が本当にお伝えしたい内容になります。

 

最後までご覧頂きありがとうございました。