このブログをご覧頂く方がどの回を最初に見て頂くがわかりませんので、毎回同じことを最初に書かせて頂きます。私の「9月入学問題」に関する基本的スタンスは、「学習内容を大幅に減らしたうえで3月卒業(つまり4月入学)」か、「8月31日まで休校とし、その間にオンライン体制を万全なものとし、対面授業とオンライン授業を併用したカリキュラムのもと7月卒業(つまり9月入学)」のどちらかがよいと元々は考えており、現在は「どちらかで言えば9月入学の方が良い」という立場です。

 

その理由をこの「各論」で述べていきます。

今回はタイトルの通り「学校が行事や休みを削減することによる子供達への影響(結果として弊害)」です。

 

結局文科省は「学習内容をほとんど減らさず3月卒業」を選びましたが、その結果「休みを減らして授業を増やす・行事を可能な限り潰す」ことになりました。子供たちにとってそれがいいわけがないのは明らかです。

 

<休みを減らすことによる影響>

休校期間中は休みではありません。彼らは春休みどこへも行っていませんし、スポーツもしていません。そのうえで「休みはありません、とにかく勉強してください」という方針で健全な成長が見込まれるでしょうか。子供は勉強だけで育っていくのでしょうか。様々な経験を積むことも健全な成長につながり、そして休みの日にしかできないことはたくさんあります。我々はそういった環境で育ち現在の社会を作っています。しかし文科省はこれまでと違う育て方を全国一斉で行いました。これは国を大きく変容させる可能性すら感じます。

 

<夏休みを減らすことによる影響>

簡単に夏休みを潰してくれましたが、子供達は4月5月ずっと家にいたので暑さ慣れしていません。体も動かしていない子供も多いので体力も落ちています。教室ではマスクをしないといけないですし、エアコンがあっても換気のため窓を開けます。もし室外機が下にあればそこからの熱気が教室に入ってきます。体育の後の授業はさながら地獄絵図となるのではないでしょうか。熱中症ももちろん心配ですが、そうでなくとも集中力が持たないのではないかと思います。

 

「そんなことにはならない」と自信を持ったうえで夏休みを削ったと私は信じています。誰ひとり熱中症にならず、全員が意欲を持って6限まで学習に励めると信じています。

 

<行事を減らすことによる影響>

学校は勉強だけをさせる場所ではありません。様々な行事を通じて協調性や社会性、教科書にはない知識、視野の拡大等が育まれます。

 

大きな行事である体育祭・文化祭・修学旅行などは確かに感染拡大のことを考えると例年と同じ内容を行うことは困難であると思います。しかし学校に全員を登校させるのであればある程度のことはできるはずです。本当に危険を感じているならいつまでも分散登校をさせるはずです。であるなら形を変え実施するべきです。修学旅行も他県は無理かも知れませんが県内なら行けると思います。バスなら窓を開けられますし、県内各地を2泊3日で巡れば奈良の魅力を改めて知ることができますし、意義はあると思います。観光業界の方も喜んで受け入れてくれると思います。なにより子供が喜びます。

 

ただそれらを実行すると学習スケジュールがさらに過密となります。だから4月入学継続でいくのであれば学習内容を大幅削減すべきなのです。

 

また小さな行事、例えば職場体験・出張授業・文化鑑賞・平和学習等々はどこまで行うのでしょう。それらは1つ1つに意味があるので行っているはずです。もしほとんど行わないとなると学校の意味がありません。勉強だけなら正直塾に任せてほしいです。

 

つまり、今のままだといくら学校を開けても子供達の本来の成長は通常通りとはならないということです。

 

最後までご覧頂きありがとうございました。