「自学力」を育て「伸びしろ」を最大限に引き出します。

塾長ブログ

なぜ勉強をしないといけないのか ~中学生が一番理解してほしい答え~

estelkyoiku@gmail.com 2020年06月28日 

ほとんどの中学生は「なぜ勉強をしないといけないのか」と考えたことがあると思います。しかしそれに対して納得のできる答えは見つからないのではないでしょうか。誰もが納得できる答えがあるのなら誰も悩んだりしないからです。私もこの問いに対する答えはこれまでいくつも見てきましたし、私自身もいろいろな答えができるのですが、中学生に最も理解してほしい答えを今回書いていきます。

 

その答えは「自分が将来生きていくため」と「暮らしやすい世の中を作っていくため」です。

 

自分が生きていくために一番必要なのは健康ですが、ほとんどの人はそこまで意識しなくても健康は悪くなりません。次に必要なのが頭です。自分が困ったり迷ったりした時にどうすればよいのか、答えを出すのは頭です。だから頭は鍛えないといけないのです。成績が良くなくても高校をどこへ行ってもそれは構わないのですが、頭を鍛える努力はしてほしいのです。そのうえで自分の個性を最大限に活かせばあなたは「産まれてきて良かった」と思えるようになります。

 

もう1つの「暮らしやすい世の中」ですが、白人警察官に黒人が殺害され、暴動が起きている時に大人の黒人が高校生の黒人に説教をしていた動画を知っていますか(もし知らなくても後の文章がわかれば大丈夫です)。あの後、高校生の黒人はどうしたでしょうか。普通に考えて、彼はいろいろなことを考えたはずです。「なぜ黒人というだけで差別されるのか」「数年後も同じこと(黒人が差別されることによる黒人の暴動)が起きるのか」「(そうなった時、あるいはそうならないために)自分はどうしたらよいのか」。そして結論としては「今の自分は直接的なことは何もできない」「何かができるためには賢くならないといけない」「そのために今は勉強しないといけない」と考えるのが一番自然だと思います。

 

つまり自分が住む世界を良くしたいと思ったら勉強をしないといけないのです。これから先の日本は、世界もそうですが、どんな世の中になるのか全く想像できません。今より良くなる可能性もありますが、悪くなる可能性の方が高いと思います。しかし少しでも良くするために、今を生きている人は一生懸命に頭を使って生きています。それにあなたも参加していき、一緒に良い世の中を作っていかないといけないのです。

 

私は子供も妻も兄弟もいとこすらもいないので正直どんな世の中になろうが、自分の人生がいつ終わろうがどうでもいいと思っています。しかし私は塾をすることにより、中学生というこれからを生きる人を知っています。私はこの塾に来た中学生に「(今ではなく)大人になった時、生きている喜びを知ることができる人間」になり、できるなら「世の中を良くしていける人間」になってほしいと願います。

 

そのためには「何よりも優先して勉強をしてほしい」と思っています。中学生はどうしても「今」しか見えないと思います。私もそうでした。ただ私の場合は将来のことを考えさせてくれる人に身近には出会いませんでした。この文章を読んでくれた人はほんの少しでいいので考えてもらいたいです。あなたはそう遠くないうちに必ず大人になるのです。そして自分の力で生きていかないといけないのです。その世の中は少しでも暮らしやすい方が良いと思いませんか。それはあなたが、周りの人達と一緒に頭を使うことによって実現できるのです。

 

1年生であれば内容が難しいと思いますので、保護者の方と話し合ってください。2年生が微妙なのですが、3年生であれば自力で判断ができてほしいです。

 

私は8年近く中学生を教えています。ちなみに最初の卒業生で奈良高校の合格者を出しています。スタッフも揃っています。あなたに「その気」さえあれば私はどこの高校でも合格させる自信があります。

 

「ブログを読んで来ました」という方がお越しになることを心待ちしております。

テストで点数を上げる方法⑥ <理科・社会の具体的学習法>

estelkyoiku@gmail.com 2020年06月28日 

このブログでは教育問題ばかりを扱っていますが、まがいなりにも塾ですので勉強のノウハウはもちろん生徒に伝えています。このシリーズでは「テストで点数を上げる方法」をお伝えしようと思います。ここではざっくりしたものだけになりますが、参考になる点は多いかと思います。

 

今回は「理科」と「社会」の具体的な勉強方法です。

 

①学校の授業が一番重要な教科が理科

理科は教科書だけ読んでもよくわからないし、問題だけ解いても解けない。理科は理由が大事なのでそれを教えてくれ、かつ実験の印象が強く残る授業がとても大事な教科。真面目な子に理科が得意な子が多いのはそのため。したがって授業をしっかり受け、ノートを見返し、学校のワークを繰り返し解くだけで80点を取ることはできる。塾の教材は学校のワークだけで物足りないときに使えばよい。

 

 

②ヤマが一番はっきりしている社会

社会はとにかく覚える量が多い。特に今回のテストや中3の2学期はとんでもなく多い。覚えるだけでよいので、授業の度に覚えていけばそれだけでよいのだが、90点を取りたければ隅々まで覚える必要があり、毎回の復習だけでもしんどい。しかし60点くらいでよいのであれば、どの先生でも必ず出すところがあるので、その場合はそこだけ覚えればよい。つまり「何が出るのか」を知ることが大事。したがって毎回の復習では重要なところから覚えていき、しんどくなれば無理せず後回しにすればよい。それだけでもテスト前には基本事項はすべて頭に入っているので、飛ばしたところをテスト前に集中して覚えれば90点を取るための知識は身に付く。ただし、覚えるだけではインプットしただけなので問題が解けない可能性があるし、なにより時間が経つと忘れてしまう。そのため覚えたら、できるだけ早く問題集で問題を解く必要がある。

<社会の覚える順番>

ノート→教科書の線を引いた箇所→教科書の図表→教科書本文・資料集(地理は地図帳・白地図)

その日の復習としてはノートと線を引いた箇所は必ず、図表・本文・資料はさらっと見ておけば充分。ノートの復習は書いていることを覚えるつもりで声に出して読み、何も見ずに書いてみる。完璧でなくてよい。なんとなく書けただけでもテスト前がかなり楽になる。

 

以上になります。これで学習方法は終わりになりますが、参考にして頂ければ幸いです。

テストで点数を上げる方法⑤ <国語の具体的学習法>

estelkyoiku@gmail.com 2020年06月28日 

このブログでは教育問題ばかりを扱っていますが、まがいなりにも塾ですので勉強のノウハウはもちろん生徒に伝えています。このシリーズでは「テストで点数を上げる方法」をお伝えしようと思います。ここではざっくりしたものだけになりますが、参考になる点は多いかと思います。

 

今回は「国語」の具体的な勉強方法です。

 

①教科書を何回も読む

国語で点数を取るために最初にするべきは教科書を読むこと。書かれていることが頭に浮かび、すらすら読めるまでは音読。それ以降は黙読でよい(読書が好きな人は最初から黙読でよい)。ほとんどの中学生はすらすら読めていないことを認識する。古典(古文・漢文)は現代文以上に何回も読む。古文は原文を読みながら頭の中で現代語訳ができるまで、漢文は白文を書き下し文として読み、かつ頭の中で現代語訳できるまで読む。プラス教科書の注釈も覚える(古文も)。漢文は白文・訓読文・書き下し文の変換が出るのでそれは練習しておく。

 

②学校のノートを読む

国語は話のポイントがわからないと意味がないので、それをまとめた学校のノートも必ず読む。もちろん古典の暗記事項も覚える。

 

③問題の解き方を覚える

問題集を使って「なぜその答えになるのか」「自分が気をつけないといけないポイントはどこか」を理解する。自分で丸付けしてもよくわからなければ先生に聞く。というより80点取れない人は常に先生に見てもらう。学校の先生にすべてを見てもらうわけにはいかないので、国語が苦手な人はきちんと見てくれる塾を探した方がよい。わかった気になっただけでは点数が取れないのが国語。

 

④漢字・文法はひたすら覚える

つべこべ言わずに覚える。特に文法はまず覚えてから問題を解く。問題だけ解いてもテストでは正解できない。

 

国語は日常生活で身につけるものなので、個人差がかなり大きくなる。テスト対策だけをしても他の教科ほどは効果が出ない。しかし何もしないよりは確実に点数は上がるし、なにより日本人として「国語(つまり日本語)ができないと恥ずかしい」と思ってほしい。一切勉強していない状態でも学校のテストの読解問題は半分以上取れるくらいの日本語力を日常から身につけてほしい。

ちなみに最も簡単に日本語力を上げる方法は「新聞を読む」ことと「作文(新聞の感想でよい)を書き、文章の上手な人に添削してもらう」こと。この2つを半年続ければ確実に国語の成績は上がり、その先も崩れない。

テストで点数を上げる方法④ <数学の具体的学習法>

estelkyoiku@gmail.com 2020年06月28日 

このブログでは教育問題ばかりを扱っていますが、まがいなりにも塾ですので勉強のノウハウはもちろん生徒に伝えています。このシリーズでは「テストで点数を上げる方法」をお伝えしようと思います。ここではざっくりしたものだけになりますが、参考になる点は多いかと思います。

 

今回は「数学」の具体的な勉強方法です。

 

①問題集の例題の説明に書かれていることを理解する

数学の例題はゲームでいうところの説明書。例題に書かれていることを使ってそれと似た問題を解いていくのが数学。したがって書かれていることが理解できなければ塾または学校の先生に聞く。

 

②基礎的な問題はスピードと正確性

1学期は計算が多いのでそれだけでもそれなりに点数が取れる。まずはていねいに解き確実に正解できるようにする必要があるが、高得点を取りたいのであれば後ろの問題を解く時間が必要なのでスピードを上げる必要がある。そのためには大量に問題を解く必要がある。解き方がわかっている問題は速く解くことを意識する。自力では難しいが、塾では要領の良い解き方を教えることができるのでそういったものも積極的に取り入れる。

 

③1つでも多くの解き方をマスターする

特に応用問題は解き方を覚えた分だけ点数が上がる。順番にとらわれず理解しやすいものから確実にマスターしていく。

 

④教科書の後ろの問題を解く

章末問題や巻末問題はほぼそのまま出されることが多い。高得点を取るためには解いておいた方がよい。

 

①②だけで最低50点は取れる。あとは③④をどこまでするかで点数が変わるが80点以上取ることはできる。なお、90点以上取りたければ多少センスが必要。数学が苦手なら対策に時間が掛かるため最初から取りにいかず90点を目指す方がよい。それより他の問題を落とさないことの方が重要。数学が好きな人は「気分転換」のつもりで難問の研究をすればよい。

テストで点数を上げる方法③ <英語の具体的学習法>

estelkyoiku@gmail.com 2020年06月28日 

このブログでは教育問題ばかりを扱っていますが、まがいなりにも塾ですので勉強のノウハウはもちろん生徒に伝えています。このシリーズでは「テストで点数を上げる方法」をお伝えしようと思います。ここではざっくりしたものだけになりますが、参考になる点は多いかと思います。

 

今回は「英語」の具体的な勉強方法です。

 

①教科書の本文を音読する

音読をすることが英語の点数を上げる近道。ただし、文をばらばらの単語として読むだけでは音読とは言えない。感情を込めて(CDや先生の読み方のようになるまで)ひたすら読む。この読み方ができるようになれば英語は楽しくなる。当然意味がわからないと感情は入らないので意味もわかっておく。それができたうえで文法の問題を解く。

 

②単語や熟語のつづりと意味、学校の配布プリントを覚える

音読がパーフェクトになれば単語や熟語を覚えることはつらくなくなる。さらにword bankなどの単語も関連性があるため自然に覚えられるようになる。

 

③文法の問題を解く

問題集で間違えた問題の理由を覚え、何度も解き直せばよい。実際のテストではこれまでに習った文法の理解度で点数に差が出るが、今ほとんどわかっていなくても、中3なら入試までにはそこそこは正解できるようになるし、中2なら半年くらいで得意教科になる。過去に習った文法の復習ができればもっと速く克服できる。

 

①~③だけで最低でも60点は取れる。文法の基礎ができていれば80点以上取れる。リスニングも音読が正しくできていればふつうは聞き取れる。後は長文の読み方や解き方がわかれば90点以上取れる。

音読を楽しめるようになり、文法の基礎を覚えれば英語が一番簡単な教科です。苦手なのはそれをしていないからです。

テストで点数を上げる方法② <自己分析>

estelkyoiku@gmail.com 2020年06月28日 

このブログでは教育問題ばかりを扱っていますが、まがいなりにも塾ですので勉強のノウハウはもちろん生徒に伝えています。このシリーズでは「テストで点数を上げる方法」をお伝えしようと思います。ここではざっくりしたものだけになりますが、参考になる点は多いかと思います。

 

今回は勉強をするうえでの「自己分析」です。

 

①自分はどの程度の実力なのか

→これまでの成績で判断する。40点の人がいきなり80点を目指さない。まずは60点を目指す。

 

②自分はどの程度勉強時間が取れるのか

→少なければ当然上げられる点数は限られる。時間単位ではなく分単位で勉強できる時間を探す。たとえ5分でも、机の前でなくても勉強はできる。「時間がない」と言う前に「時間を探す」。

 

③「学校の授業」をどの程度理解しているのか

→「話を聞いた=理解した」ではない。

「何も見ずに授業の内容が説明できる」「ノートを見た時に書いていないことが思い出せる」「授業内容に関して疑問点が思いつく」といったことができて「本当に理解した」と言える。最低でも「何も見ずに問題がどの程度解ける」かで「どの程度理解したか」の判断ができる。つまり問題を解いてみたときに手が動かなければ全く理解していないと判断できる。

 

ちなみに、学校の授業を真剣に聞いていないのであれば話にならない。また、学校のノートを一切見ずに「成績を上げよう」と考える時点で無謀なことをしている。それだけ学校の授業は大切。聞いているけど理解ができないのなら何が理解できなかったのかを自分で調べてから塾の先生(塾に通っていなければ学校の先生)に聞けばよい。塾はそのためにある。塾で勉強できる時間は知れている。学校の授業を聞かずに塾を頼ろうと考える時点で間違えている。

 

以上になります。成績を上げるために必要なことは、「まずは気持ち(前回)、次に自分の状況の把握(今回)」です。そのうえで「具体的な勉強方法(次回以降)」になります。

テストで点数を上げる方法① <考え方>

estelkyoiku@gmail.com 2020年06月28日 

このブログでは教育問題ばかりを扱っていますが、まがいなりにも塾ですので勉強のノウハウはもちろん生徒に伝えています。そこで今回からはしばらく「テストで点数を上げる方法」をお伝えしようと思います。ここではざっくりしたものだけになりますが、参考になる点は多いかと思います。

 

今回は勉強をするうえでの「考え方」です。

 

①自分は何点取りたいのかをはっきりさせる

→目指す点数によってどこまで勉強すればいいかがはっきりする。

 

②時間は無限ではない

→最小限の努力で最大の効果を出す。勉強だけの生活になってはいけない。「何時間した」ではなく「何をした」かが大事。

 

③「難しいことをする=勉強」ではない

→学校のテストも入試も基本を落とさないことが大事。東大に合格する人ですら同じことを言う。

 

④勉強を作業にしない

→特に学校のワークは終わらせることが目的ではない。「理解する・覚える・使いこなす」ができてテストで点が取れるようになる。「作業」はそれのどれにも当てはまらない。

 

⑤80点を超えるまで自己流で勉強しない

→勉強の仕方を間違えているから点が取れない。実際に点数が取れている人のまねをする。勉強の仕方はいろいろあるので自分に合った方法を探す。

 

⑥勉強したことはその日のうちに覚える

→話を聞いただけでは成績は上がらない。頭が体が覚えないと正解できないし、遅くとも翌日には覚えないと忘れる。

 

⑦いやいやとか仕方なく勉強しない

→勉強に前向きでないのに成績が上がるわけがない。

 

以上になります。これらを意識するだけでも点数は上がります。

教育行政(文科省・教育委員会・学校)は誰のために存在するのか④「新しい英語の教科書」

estelkyoiku@gmail.com 2020年06月23日 

私は以前から中3より中2の方がかわいそうだと伝えています。その理由の1つが、来年の学習指導要領の改訂です。覚えるべき量が減っていないのに思考力だの判断力だの活用する力だのをつけろと文科省は指示しています。

 

そして一番ひどいのが英語です。学習単語は小学校からを通すと1200語から2400語に倍増しますし、これまで高校で習っていた「現在完了進行形」「原型不定詞」「仮定法」を新たに学習することになります。

 

これらは今年から始まった小学校の改訂で5年生以下の学年が進めていく過程であるのに、上の学年も同じように習っている前提で教科書が変わります。

 

つまり今の中学2年生は900語ほどしか習っていない状態で2400語の教科書になるわけですから1年間で1500語を学習する羽目になります。もちろんすべてを覚える必要はないですが、今の中3よりは遙かに多い英単語を学習することになります。

 

そしてそれ以上に問題なのが文法です。今図書館で新しい教科書が見られるので見てきたのですが、中3のLesson1が「現在完了進行形」でした。

 

はっきりいって無茶苦茶です。現在は中3のLesson2とLesson3で「現在完了形」を習うのですが、今の中2はそれを習うことなく中3になったらいきなり「現在完了進行形」を習うのです。もちろん中3の教科書を始める前に学校は「現在完了形」を教えるでしょう。しかしもともと2単元を使って教える内容をきちんと理解させるだけの時間は取れるのでしょうか。今はコロナのせいで今年の内容も終えられるかわからず、文科省も「翌年に持ち越していい」とすら言っている状態です。

 

そして3年から2年に降りた内容は「現在完了形」だけでなく「第5文型」や「It-for…to~」もあり、それらも教えないと3年の教科書には入れません。さらに「原型不定詞」「仮定法」といった今年まで高校生がしていた内容もしないといけません。「翌年に持ち越し」なんてできるわけありませんし、コロナがなくても処理できる量ではありません。

 

これらを総合すると文科省は何も考えていないことがわかります。少なくとも「子供がこなせるかどうか」については全く考えていません。「英語の改訂問題」も地方に丸投げすればよいと考えているのでしょうか。そもそも「学年の途中で教科書を変える(学習内容を変える)」ことを当たり前に考えている時点で問題があると思います。

 

しかも今年の3年は学習内容や入試の出題範囲で配慮がありますが、来年そうした配慮があるとはあまり思えません。だから今の3年より2年生の方がかわいそうなのです。

 

現場の英語の先生はどのように感じておられるのでしょうか。そしてもっと世間で大騒ぎしないといけない事案だと思います。

 

私は今45歳でゆとり教育が始まる前の世代です。「詰込み学習」が問題視されていた世代です。当時の学習量ははっきりと覚えていませんが、「今の」中学生と同じくらいだと思います。ただ英語に関しては「リスニング」と「スピーキング」が増えている分、今の方が多いと思います。来年からは全教科の負担が増え、特に英語が恐ろしく増えます。

 

コロナ渦でも学習内容を減らさず無理矢理教科書を終わらせようとしていることからもわかりますが、国は子供を勉強漬けにさせたいとしか思えません。個性を伸ばし多様な人材を育てるという気はなさそうです。

 

断言します。少ないなりにも毎年中学生を見ているのでわかります。今後、学校の授業についていけない子供が大量に出てきます。勉強嫌いな子が今以上に増えます。自信を失い将来に何らの希望も見いだせない子供があちこちで現れます。

 

今の子供達は私が子供だった時と価値観がまるで違います。彼らに詰込み学習をさせてはいけないし、またできません。彼らを潰してしまうと将来の日本が潰れるということに国は早く気がついてほしいです。

 

私は「5教科の学習内容を根本的に見直し、覚えないといけないことを大幅に減らしたうえで思考力等を強化し、高校を学力別に分けず専門性で分ける」「全員一律に同じ学習をさせず、中学から一部の授業で選択授業や習熟度別学習を行う」ことが今の日本に必要だと思うのですが、指導要領を大幅に変えたばかりなのでどうすることもできないなと思います。

 

最後までご覧頂きありがとうございました。

教育行政(文科省・教育委員会・学校)は誰のために存在するのか③「夏休み明けの期末テスト」

estelkyoiku@gmail.com 2020年06月23日 

6月11日木曜日、大きな動きが2つありました。1つは公立高校の入試範囲の変更、もう1つは地元の中学校の今後の予定の発表です。今回は2つ目の話です。

 

まず文科省は「3月卒業」をさせ、かつ「学習を可能な限り行わせよう」と「夏休みを削る」よう指示しました。それを受け市教委は夏休みを8月1日から16日までの16日間としました。それだけでも問題なのですが、その市教委の決定を受け、地元の中学校は17日に始業式、そして翌日に1学期の期末テストを持ってきました。市教委は「7月か8月に行う」ように指示していたのですが、こうなることを予想していたでしょうか。

 

誰がどう考えても「夏休みの2日後にテスト」はおかしいと思うはずです。春休みのなかった彼らに、そしてただでさえ短くなってしまった夏休みに、「テスト勉強をしろ」と。何より、慣れない環境下に置かれ身も心も疲れ切っていると思います。最初の週はクラブ活動があるでしょう。教育委員会も学校も「休ませる」という発想はないのでしょうか。

 

それだけではありません。

1学期はこの1回のテストだけで成績がつきます。3年生は内申の1/3がこのテストでついてしまい、2年生の分と合わせると2/3が決定します。これだと内申が気になって夏休みは期末テストの勉強だけをし、受験勉強ができなくなります。

1・2年生にしてもテストの直前がお盆です。コロナの今の状況だと帰省や家族旅行ができるのに、それも叶わなくなります。もし冬に強烈なコロナが再来したら冬休みも帰省や旅行ができなくなります。さらに「夏に帰省や旅行をさせない」ということは景気回復の足かせにもなります。期末テストを夏休み明けに行うということは「日本経済を悪化させる」ことにもつながるのです。

 

これはただ事ではない判断と思い、その中学校に問い合わせました。すると校長が応対をして下さいました。なお、部外者である私にとても丁寧に説明して下さったことはここに記しておきます。

 

 

「副教科の評価材料が揃わない」「慌ただしい中でのテストとなるのでじっくり取り組んでもらいたい」という理由でテストを夏休み明けに持ってきたそうです。

 

皆様はこれをどう捉えるでしょうか。

納得される方もおられるかもしれませんが、私は全く理解ができません。

 

1つ目の「副教科」ですが、授業ができない夏休みにどんな材料を揃えるというのでしょうか。授業関係であれば夏休みの前でも後でも変わらないはずです。また、副教科なので実技や製作を間に合わせるということなのかも知れないですが、テストは先にできるはずです。また副教科のテストだけ夏休み明けにすることもできるはずです。主教科のテスト勉強をしないといけないうえに、副教科の実技もさせるのであれば夏休みは完全になくなります。

 

2つ目の「じっくり取り組んでもらいたい」ですが、なぜこのテストだけじっくり取り組む必要があるのでしょう。普段テストの前に休みはありません。今年が特殊であるとしても2学期も過密スケジュールで、この理屈だと2学期のテスト前も休みにしないといけないことになります。そして休校中とはいえ、4月5月も勉強はしていたので学習期間としては充分すぎるくらいあります。夏休みになると多くの生徒の緊張が切れます。勉強する子はするでしょうが、勉強量が普段より減る子が通常のテストの時よりは間違いなく増えます。テスト前とはいえ夏休み中に家庭でそんなに勉強ができるとは思えません。

 

何よりテスト前にわからないことがあった場合生徒は誰に質問すればよいのでしょう。夏休みに先生に出勤させるのでしょうか。先生方はこれまで通常ではない激務をこなされています。先生方も休ませないと過労死するおそれがあります。逆に学校がテスト1週間前に何の対応もしないのであれば無責任すぎます。

 

さらに付け加えるなら、塾はふつう夏休みに「夏期講習」を行いますが、塾の対応によっては、子供は「ものすごく過度な負担」を負うことになります。また、地域のクラブスポーツをしている子供はどうでしょう。ただでさえ夏休みが16日しかないのです。テスト前でもお構いなしに活動させると思います。そんななかテスト勉強を「じっくりと」取り組めるでしょうか。

 

「そんな外部のことは知らない」でいいでしょうか。学校は子供の多くが塾に通い、クラブスポーツをしている子供もそれなりに多いことを知っています。夏休み前にテストをすればそうした問題も起きないのです。

 

そこまで夏休みに勉強させたいのなら「夏休み」という言葉を使わず「夏季家庭学習期間」などに変更した方がよいと思います。

 

 

ただ、こうなってしまった背景は「文科省が学習内容の削減を具体的に明示しなかった」ためで、すべての元凶はここにあります。しかしそうした中での学校の判断も正しかったとは思えません。私は夏休み前にテストをすべきだと思いますが、夏休み明け1週間後という選択もありました。そのいずれも採らなかったのは、「公にできない他の理由があったのではないか」と思わざるを得ないのです。

 

 

前回と合わせてですが、教育行政は「子供を守る」立場ではないのでしょうか。その選択が「子供を苦しめる」ことになってはなりません。私は教育行政に限らず「社会全体が子供の健全な成長のために協力するべき」だと思っています。それなのに教育行政がこれであれば「日本の将来は終わった」と言っても言い過ぎでないかも知れません。

 

最後までご覧頂きありがとうございました。

教育行政(文科省・教育委員会・学校)は誰のために存在するのか②「公立高校の入試範囲変更」

estelkyoiku@gmail.com 2020年06月23日 

6月11日木曜日、大きな動きが2つありました。1つは公立高校の入試範囲の変更、もう1つは地元の中学校の今後の予定の発表です。今回は1つ目の話です。

 

文科省は以前から3年生の学習内容の削減を言明していました。それを受け県教委は中学3年生にアンケートを採り、木曜にその結果と削減内容を明らかにしました。具体的には公立入試の一般選抜の場合、数学「標本調査」・理科「環境(生態系など)」・社会(公民)「国際関係」が減りました。わかる方はわかるでしょうが、この程度なら減らした内に入りません。

 

数学の「標本調査」は内容が薄く1時間か多くても2時間で終わります。入試でも数年に1度小問で出るだけです。元々やってもやらなくてもいいような内容です。年間計画では5時間を与えられていますが、実際は5時間もしていないと思います。

 

理科の「環境」は入試でたまにがっつり出ますし、年間計画でも24時間を与えられており(実際はそんなにしていないはずですが)、これは少し減った印象があります。しかしメインである「生物・地学・化学・物理」は全く減っていません。

 

そして社会の「国際関係」ですが、年間計画では21時間を与えられています。しかし実際は3時間くらいで終わります。昨年の今頃(6月初旬)は日清戦争のあたりだったはずです。ちなみに今(11日頃)は黒船来航(江戸末期)あたりをしています。昨年でもこの先猛スピードで歴史の近現代史と公民を行っていました。今年の社会は例年以上に遅れています。公民の「経済」まで終わらせようとすれば誰もついて来れません。

 

ちなみに3年生の実態をご存じでない方のために書き添えますと、1月はほとんどが短縮授業です。1時限で終わる日もあります。つまり授業はほとんどできません。さらに学校は私立入試が始まる2月までに教科書を終える必要があります。つまり社会を普通に終わらせることは不可能です。もし無理して終わらせようものならテスト範囲が毎回莫大な量となり、子供がかわいそうです。さらに学校の実態として2月以降は入試対策のため社会ですら自習になります。こうした実態を県教委はわかってらっしゃるのでしょうか。

 

 

<減らせばいいというわけでもない>

同日、東京都も出題範囲を減らしたことを公表しました。数学で「三平方の定理」を丸ごと削るそうですが、それはそれでおかしな判断です。「三平方の定理」を知らなければ高校の数学が理解できません。また、「三平方の定理」を出さなければ図形の問題の出題範囲がかなり絞られてしまいます。

 

都教委は「最後にあるから削った」という安易な発想をしたような気がしてなりません。そもそも1つ前の教科書では「相似→三平方の定理→円」の順でした。もし前の教科書なら「円」を削ったのではないかと思います。ちなみに前回の改訂があった時、私は「円を先にするのはおかしくないか」と数学の教師を志望していたアルバイトの学生に尋ねたところ「数学科の同期も全員おかしいと言っています」という返事でした。理論的なこともあるのですが、最後にすると時間が足りずきちんと教えられないとのことです。それだけ「三平方の定理」は重要単元で削ってはいけないのです。

 

そして東京都も奈良県も「削減する内容は映像学習で自主的に行ってもらう」と言っていますが、入試の直前に入試に出ない内容を誰が勉強するのでしょう。

 

 

<今回一番お伝えしたいこと>

県や都がいくら出題内容を削減しても私立高校が削減しない限り現場の教師は無理をしてでも1月中に教科書すべてを終わらせます。つまり今回の削減は意味がないのです。

 

私は「3月卒業継続」でいくのなら「学習内容を大幅に削減すべき」と主張していますが、その削減とは「各単元での学習内容を減らす」というものです。どの単元も意味があり、単元丸ごとを削ることなどできません。例えば数学なら「応用問題を削る」、社会なら「細かい内容を削る」といったことです。先日3年生が「日米修好通商条約」で開港した5つの港を覚えていましたが、それってそんなに重要ですか。この条約で重要なのは「不平等条約」であったことであり、「治外法権」と「関税自主権」の内容がわかれば充分だと思います。時間に余裕があれば細かいことも知ればよいと思いますが、こんなところで時間を割いているから、例えば公民を1時間で6ページ(ひどい時は10ページ以上)進めるはめになるのです。

 

本来文科省がすべきことは、こういった細かい内容を「やらなくてよい」と指示することであって、地方に丸投げすると結局全部をするか意味のない削減をすることになるのです。そしてその結果、子供は普段より短期間で休みも削らされ「詰込み学習」をさせられることになったのです。

 

 

教育行政は子供達の健全な成長のために存在しているのではないのですか。「詰込み学習はよくない」と言っていたのは教育行政ではないのですか。「コロナだから仕方がない」で済ませてよいのですか。今回採った方策が子供達に与える影響を想定していますか。本当に子供達のために知恵を絞ったのですか。絞ってこの程度なのですか。

 

「子供の健やかな成長を願うあなた達が子供を苦しめているのですよ」と言いたいです。

 

次回は「地元の中学校が発表した今後の予定」です。

 

最後までご覧頂きありがとうございました。

TOPへ