今日は公立高校の一般選抜の入試日です。

受験生にはこれまで培った力を存分に発揮してもらいたいと思います。ただ、今から書きたいことはその話ではありません。今回の出願数及び倍率に関してです。

 

私はかねがね今年の一般入試において危惧する面をブログにおいて発信し、産経新聞様にもそれを取り上げていただきました。

 

そして今回の出願状況の結果について、思っていた程にはひどくなりませんでしたが、おおむね想定した通りとなりました。私が指摘したことは「極端に入りやすい高校と入りにくい高校が出てくる。」「生駒高校や法隆寺国際高校のレベルがかなり上がる」といったものです。意外だったのは平城高校と登美ヶ丘高校の倍率が高かったことですが、それについては後日言及したいと思います。

参考までに奈良県教育委員会の発表した数値がこちらです。

公立一般出願状況

 

この表だけを見ると全体の倍率が1.0など楽そうに見えるかもしれません。ちなみに極端に入りやすい高校は一条高校・奈良北高校・高円高校、入りにくい高校は高取国際高校という結果になりました。しかしそこだけ見ていても意味がありません。この表を分析すると様々なことが見えてきます。

次の表は昨年の出願数との比較です。高校名は一般的に言われている偏差値の高い順に並べています。

昨年と比較した出願数の増減

 

この表を見ると一目瞭然で、今年の受験生は下へ下へ流れており、法隆寺国際高校や高取国際高校で止まっていると考えられます。つまり生駒高校なども見かけの倍率は低いですが実際の受験者層は例年よりかなり高くなっているはずです。さらに法隆寺国際高校や高取国際高校は倍率も高いため、各校史上最難関の試験になったと思われます。これはつまり「本来は入れる子が入れない」といった事態を引き起こすことになります。倍率が高くなること自体は構わないのですが、勝てない相手がたくさん来たために合格できなかったとすれば、その高校に行きたくて努力してきた子が不憫でなりません。

 

私は今回の件を「玉突き事故」と呼びたく思います。後ろの方の車が上位校で前の方の車が下位校です。この結果は自然に起きたものではなく人為的に発生したものです。ぶつけた車はもちろんこの原因を作った人です。無用の混乱を引き起こし、そのせいで大勢の受験生が被害に遭いました。そしてこれは防ごうと思えば防ぐことができたのです。

 

倍率の分析もしてみました。それがこちらです。

昨年と比較した倍率の変化

 

それほど深刻な状況ではありませんが、全体の倍率が下がっているのに上下間の格差が広がっています。もう少し真ん中が少なく両サイドが広がっていたら大問題になっていたと思います。

 

 

私が指摘するまでもなく、学校関係者や塾関係者の方々はこうした事実にすでにお気づきでしょう。そしてこの結果を引き起こしたのは誰なのか。その責任をどのように考えておられるのか、知りたいところです。

 

この問題はまだまだ指摘する点がありますので今後も続きを書いていこうと思います。

 

最後までご覧頂きありがとうございました。