最近、公私が忙しいことに加え誰も読んでいないのではないかという思いから、筆が進みませんでしたが、先週からどうしても書きたいことがあるので一気に書きます。

 

先週から異常な暑さが続いています。そして昨日気象庁が異例の会見をしました。「少なくとも8月上旬まで同じような暑さが続く」「命に危険を及ぼすレベルで、災害と認識している」「熱中症予防に努めてほしい」と呼び掛けたそうです。

 

ポイントはもちろん「災害と認識している」のところです。私が昨日確認した毎日新聞のネットニュースでは、この6日間で熱中症による死者が93人になったそうです。1日に15人以上の方が6日連続で亡くなっている計算になります。明らかに異常事態ですし、気象庁が「災害と認識」するのは当然の判断でしょう。

 

しかし、気象庁は「熱中症に気をつけろ」と注意喚起しているだけです。「命に危険を及ぼすレベル」で「災害と認識」しているのならなぜ「高温警報」を発令しないのでしょうか。

 

もちろん「高温警報」という警報はありません。しかしこれくらいすぐに作れるはずです。すぐに作って直ちに発令をしてほしいのです。なぜかというと警報が出れば学校が休みになるからです(ちなみに大中は警報が出たときはもちろんですが、「災害」が発生すれば自宅待機とHP上に書いてあります)。

 

今は夏休みになりましたが、運動部の子は毎日のようにクラブへ行き、また大会の時期でもあるので試合に行きます。子供は限界を知らないので倒れるまで続けます。特にチームプレイのスポーツの場合、自分だけ抜けるわけにはいかないと考えたりもします。本来なら大人が危険を判断し、中止なりの措置を執るべきですが、どうもそんな様子が見えない。私も実際の現場を見ていないのでなんとも言えないのですが、本当に十分な安全のもとに活動をしているのでしょうか。それともこの暑さの中で運動をさせていること自体が異常だと考えている私がおかしいのでしょうか。誰もが知っていることですが、疲労は蓄積します。1日や2日の猛暑なら別に構いませんが8月上旬まで続くとなると、今は大丈夫でもこれから倒れる子が続出するのではないかと思います。

 

そこで、冒頭の「警報を出してほしい」という話になります。警報が出れば強制的に練習も試合もできなくなります。先日の豪雨の中クラブをさせますか、その前に起きた地震の中でクラブをさせますか。今回の暑さはそれらに匹敵するものだと思います。

 

おそらく、「大会があるので休むわけにはいかない」という考えが支配的なのでしょう。しかし学校のクラブは命を懸けてまでするものではないと思います。仮に部員の誰かが熱中症で亡くなったとして、それでも試合に勝てれば嬉しいのでしょうか。学校のクラブが教育の一環であるのなら、「死の淵に立たされたところでも生き残る力」を養わせているのでしょうか。まるで考えが戦前です。日頃「命の教育」をしている割に死者が出てもおかしくないことを学校はしているのです。また、「自分達が休んでいる間によそのチームは練習するので休むわけにはいかない」という考えであれば、だからこそ「警報を出し、県全体を休みにすれば条件は同じになる」と言いたいのです。

 

「試合は延期できない」のであればくじ引きにすればいいのです。そんな年があってもいいと思います。異常事態なんです。全ての生徒に平等に思い出を作る必要はありません。高校野球もオリンピックも中止や不参加になった年もありました。戦争のような大事でなくとも不慮の出来事で中止になったり参加できなかったりした例はいくらでもあります。またスポーツに限らず今年の3年生は、何回も書いていますが、高校受験で最も不遇な目を受ける学年になります。私も高校3年生の時は1992年という最も大学受験が異常であった年でした。生まれ運というのは残念ながら存在します。もちろん今年の中3の子が特別不運なわけではなく、この先いくらでも2003年生まれで良かったと思えることが起きる可能性はあります。

 

大人達は何を思ってこの異常気象の中、スポーツをさせているのかわかりません。私が何を言ったところで何も変わることはないので、ただひたすら無事な姿で生徒が塾に来てくれることだけを願っています。

 

 

余談ですが、今月20日、スポーツ庁が教育委員会に対し、「学校でのクラブ活動について、高温注意情報が出たら屋外での活動を原則行わせない」ように指導したそうですが、実際のところはどうなっているんでしょうね。