塾を運営する上での私のモットーの1つは「縛りすぎず緩めすぎない指導」です。

生徒が私の塾を評価するにあたり、圧倒的に多い声は「居心地がいい」です。「家にいるみたい」という生徒もいます。また、「家だと勉強できないがここでなら勉強できる」という声や「よその塾のような窮屈感がない」という声もよくあります。

窮屈感に関しては、3年生は1つの長机を1人で使用でき、かつ前後の間隔が大きいからだと思います。今は生徒の数が少ないので、1・2年生もそのような状態です(ただし1・2年生は人数が増えれば2人で使用してもらうことになります)。とにかく詰められるだけ詰めるというのが一般的な塾だと思いますが、できるだけ不要なストレスは与えないように意識しています。

他に、居心地が良い理由としては、「先生が親しみやすい存在」ということもあります。よその塾のことはわかりませんが、講師の先生には積極的に生徒に話しかけるように、厳しくしすぎないように指導しています。また、学習時間はもちろん、休憩時間も講師は生徒と同じ部屋にいるので雑談の機会も多くなり、結果、多くの生徒が講師陣を慕い、彼らの言うことに従っています。以前、能力はすごく高かったのですが、とても厳しい講師の方がいました。しかしほとんどの生徒はついて行きませんでした。以来、厳しいことを言うのは自分だけでよいと思うようになりました。

また、私は細かいことにあまりこだわりません。間違った勉強をしている生徒の指導はもちろんしますが、「勉強する意識」と「他人に迷惑をかけない」「挨拶をする」ことさえ守ってもらえれば、基本注意もしません。したがって、これもよその塾ではどうかわかりませんが、学習中に飲み物を飲んでも構いませんし、少しくらいの私語であれば特に何も言いません。むしろ私自らが笑いを誘いにいったりもします。統計の取りようがないですが、この塾は全国レベルでも笑いの多い塾だと思います。

さらに、お茶は常時用意され、お菓子やアイスが出る時もあります。特に去年の3年生は自らお菓子を持ってきてみんなに振る舞う子がいたので、こちらも負けじと、受験直前はお菓子が切れることがなく、飲み物もドリンクバー並みに用意していました。

 

ここまで書くと、相当緩い塾のような印象を持たれるかもしれませんが、もちろん常に緩めているわけではありません。厳しい言葉を投げかけたり、厳しい現実をありのままに語ったりして、緊張感や危機感を持たせることも欠かしてはいません。特に塾に来たての生徒には、学習に関して誤った考えを持っていたり、態度が良くなかったりする場合もあり、それを改めるのに相当厳しいことを言うときもあります。そのためすぐに辞める生徒もいることはいます。しかしそれを乗り越え、私の考えを理解してくれれば、ここ以上に良い塾はないと感じてもらえるようになります。

つまり、彼らは勉強しに来ているわけですから、無理に締め付けなくても「この塾は良い塾」と思ってもらえれば自然に勉強してくれるということです。事実、彼らは決してくだけた状態で勉強したりはせず、姿勢良く、ひたすら集中して長時間目の前の課題に取り組んだりしています。

 

そうした居心地の良さと適度な厳しさが、生徒の自主的な学習意欲を高め、結果多くの生徒を志望校に合格させている要因の1つだと思っています。

苦痛を与え続け、合格だけを目標にし、それに耐えられない子は切っていき、結果残った子だけで偏差値の高い高校に多く合格させるという塾や、武力的な恐怖で生徒を押さえつけている塾もあるそうで(生駒の塾とは言ってませんよ)、よその塾の指導方針などどうでもよいのですが、中学生への教育としていかがなものかとも思います。

 

次回は、あるべき学習の姿についてです。なお、先週までの話は一気に掲載したかったので毎日更新していましたが、今後は週2~3回の更新とさせて頂きます。

 

最後までご覧頂きありがとうございました。