前回書いたように特に今年は生駒高校と法隆寺国際高校に集中する恐れがあるので、それを回避することをすでに考えておく必要があります。

 

ただそれは最後に書くとして、最初はそれ以外の将来的な回避の仕方を3つ考えます。

 

1つ目は、特色の重要さや魅力をもっと早い時期から浸透させることです。まだ将来のことをあまり意識していない中1の時から特色を選択肢として考えられるようにすれば状況はかなり変わると思います。ただ、特色の学習はそれが本当に好きでないと価値がないこと、その先の進路が見えにくい(あるいは固定されやすい)こと、相変わらず学閥や大学OBなども含めた学歴による人選が社会に残っていること、大学の改革も成功するかどうかわからないこと、などから当分の間は相変わらず普通科人気が続くような気がします。

 

2つ目は、2回前のブログで書いた、「上位3校以外の高校はすべて特色にし、誰もが自分のしたい勉強を重点的にできる体制にする」という方法。強引な気もしますが、選択肢が特色しかなければ特色を選ぶ以外ないですし、何が自分にふさわしいのかを真剣に考えるようになります。誰でも好きな教科の1つくらいはあるので、選択肢が無いということは無いと思います。誤解を恐れずに敢えて言うと、中の上以下の学力レベルの子は中学校の学習内容が身についているとは到底言えません。そのような子が高校へ行っても勉強が苦痛なだけで、何をしに高校へ行っているのか、ということになります。うちの塾の卒業生でも都道府県名を知らずに生駒高校へ行った子がいます。ただその子は理科がとても得意だったので、もし理科の特色がもっと多くあれば、その子はその中から高校を選んだでしょうし、学校生活も今以上に満足できるものになったと思います。また、中学生の時、勉強が大の苦手で奈良朱雀の商業科へ行き、簿記の勉強をしにまたここへ帰ってきた子がいるのですが、見違える姿で勉強に取り組んでおり、特色の価値を感じずにはいられませんでした。

 

3つ目は、私立も含めた高校の無償化です。国は大学の進学率をさらに上げるため大学を無償化しようと(もちろん条件付きで)現在取り組んでいますが、おかしな話です。大学は大学へ行ける人が行くところなのに対し、97%以上の中学生が進学し、ほぼ義務教育のような高校をなぜ無償化しないのでしょうか。定員割れしている私立高校(併願の戻りが少なく、明らかに人数が少ない学校)もあるので、私立高校が無料になれば当然そちらにも生徒が流れ、その分公立に余裕ができます。さらに公立に落ちても私立に行けるのなら保守的な子も実力相応の高校を受けることになりますし、背伸びしてチャレンジする子も出てくるでしょう。中途半端に大学に渡すお金があるのなら私立高校に回すべきです。結果として潰れる大学も出てくるでしょうが、むしろその方が国家にとっても社会にとっても良いと思います。いつか書きたいのですが、いろんな意味で日本大学に助成金は必要ないと思います。

 

 

最後に、生駒高校と法隆寺国際高校に集中させない、今年でも可能で、かつ、たった1つの方法を書きます。

 

それは中学校の先生方の努力しかありません。なんだかんだいいながら、中学生に最も影響を与える人は中学校の先生です。私も何年かこの仕事をしていてつくづく思います(それ以前にうちの塾生が少なすぎるということもありますが)。そのため、中学校の先生方には新しくなる学校がどれだけ素晴らしいのかを今からでも説いて頂いて、少しでも3年生の気持ちを変えて頂けたら、共倒れもなくなり多くの3年生が救われることになります。3年生の動向がわかってからだと「調整のために言ってるんだ」と見透かされ、「その高校へ行きたい」という気持ちがないまま生徒を動かすことになります。そうなると、もし倍率的に調整できたとしても子供たちにとって幸せな話にはなりません。

 

 

公立高校の再編問題については以上です。本当は塾の紹介から始めるつもりであったところを、タイムリーでしたのでこちらを優先したのですが、ここまで長くなるとは思っていませんでした。全てをご覧頂いた方に感謝を申し上げます。

 

このブログは中学3年生・2年生および保護者の方に向けて書いているつもりなのですが、正直どの程度参考になったのかは自分でもよくわかりません。ただ、現在塾選びをされている方に「この塾の塾長はこんな考えの人なんだ」ということが伝わり、塾選びの参考にして頂けるのであれば幸いです。また、ご意見やご批判のある方にはコメント欄がございますのでよろしければご投稿ください。なお、内容によっては公開させて頂きますので予めご了承ください。

 

まもなく期末テストですので、ひとまずブログは休ませて頂きます。週明けから再開させて頂く予定ですので、引き続きご覧頂ける方はよろしくお願い致します。

 

最後までご覧頂きありがとうございました。