※今回は高校の名前がたくさん出てきますので、○○高校の「高校」はすべて割愛させて頂きます。

 

5回目のブログ(公立高校の入試改革①)で「今年の入試はかつてない恐ろしいことが起きるかもしれない」と書きました。今回はこの再編問題と入試改革が引き起こす最悪のケースについてです。

 

 

まず単純に、大きな改革をすると生徒の側は保守的になる傾向があります。つまり実力以下の高校を受ける子が増えます。

 

また、新しくなる学校や無くなることがわかっている学校は敬遠されやすくなります。つまり何も変化のない学校に集まりやすくなります。

 

特色が増えるということは普通科の定員が減ります(ただし今年に限ってはその心配はないですし、変更される学校も高円以外は普通科を残すと思います)。ところが、普通科の定員が減っても学力レベルが法隆寺国際以上の中学生の大半は普通科へ行こうと考えます。

 

さらに、一条(普通科)は奈良市と生駒市の人しか通えませんし、もともと人気の高い学校なので最初から避ける人も多く出ます。奈良北は残念ながら相変わらず人気がありません。法隆寺国際は元々普通科の定員が少ないので少し人が集まればすぐに倍率は高くなります。生駒は最近クラブの魅力が高くなっていて、クラブを理由に生駒を選ぶ子が増えています。

 

そのうえ、その他の傾向として、ここ2~3年、競争を嫌がるのか落ちることを恐れすぎているのか受験勉強に価値を見いださないのか、とにかく安全志向の強い子が増えているようで、奈良高校を受験する子が減っていたり、「平城に合格できそうな子が落ちるのが嫌だから生駒を受験する」、といったことも昨年塾生から聞きました。

 

最後に、今年の3年生の数は昨年と比べ100人ほどしか減っていません。これは昨年とほぼ同数と考えてよい数字です。

 

これらを総合すると、本来郡山を落として平城を受験する子が一条に、平城を受験する子が、一条と生駒に(もちろん高田にも)、それを恐れた一条を受験する子が生駒に、登美ヶ丘を受験する成績上位の子が生駒に、中間や下位の子が西の京を飛ばして法隆寺国際に、西の京や高円を受験する子が法隆寺国際に多く流れることが予想されます。(県立大附属(今の西の京)が内部進学で県立大に行けるのであれば話は少し変わるでしょうが。)

 

つまり、このまま放置すれば生駒と法隆寺国際に受験者が殺到する可能性が高くなります(平城が無くなるので一条のレベルがかなり上がるのは仕方が無い)。それは通常なら合格できる子が合格できなくなるということを意味します。これに入試問題も大幅に変わるわけですから、状況は混沌とするばかりで、もしかすると受験校を下げてきた子も落ちることがあるかもしれません。

 

確かに競争は必要だと少し前に書きました。しかし物事には適正というものがあり、後のない公立一般入試で倍率1.5倍以上は高すぎます。かつ同レベルの学校で倍率が大幅に異なる不均衡な競争もあってはならないことです。なぜならそうした事態はそれを引き起こした側に問題があるからです。事件が相次ぎ、一昨年定員割れを起こした奈良北がよい例です。もし生駒の倍率が1.5倍を超え、登美ヶ丘が定員割れするなどしたら、明らかに再編問題が原因ですので、教育委員会は責任を取って生駒の不合格者の成績上位順に登美ヶ丘の定員不足分まで入学を認めるといった救済措置を執る必要があるでしょう。

 

想定できる範囲(私の実際の予想とは違います)として、今年の奈良県北部の合格最低点の高い順は

奈良 → 郡山 → 一条 → 生駒 → 奈良北 → 平城 → 法隆寺国際

→ 登美ヶ丘 → 西の京 → 西和清陵 → 高円

になる可能性もなくはありません。

 

あくまで最悪の想定で、実際は全く違う結果になるかもしれません。もちろん受験とはその年によって状況が変わるものですし、高校の入試難易度の序列も5年10年単位で変わっていくものです。しかしたった1年で激変することになってしまえば、これまで生駒や法隆寺国際を目指していた子がかわいそうでなりません。高校は「その高校に本当に行きたい」と思っている人に行ってほしいです。今年の中3生には頼みの綱は1つしかないと思っています。次回はそれを書こうと思います。

 

最後までご覧頂きありがとうございました。