前回の続きです。

公立高校の入試改革で気になる最後の1つは出題の難易度です。

たいてい1年目は難しくないのが相場ですが、断定することはできません。いずれにせよ、今回の入試改革で今年度の受験者は2つの結果が予想されます。

 

1つ目は新傾向の問題が簡単だった場合。

この時は逆転現象が起きやすくなります。つまり、合格できるはずの子が合格できない、あるいは合格できなさそうだった子が合格する、といった結果になります。なぜなら、いくら問題を易しくしても目新しい問題ができない子は本当にできないですし、逆に、あまり勉強していなかった子や難しいことが理解できない子でも、勘の良い子は得点ができる問題がこの場合は多くなるからです。

つまりこの場合は新傾向問題が解けるかどうかが最も大きなポイントとなります。

 

2つ目は新傾向の問題が難しかった場合。

この時は上位層と中間・下位層の格差が顕著に表れます。

勉強が得意な子は、基本どんな出題形式にしても正解します。しかし中間層以下の子は基本解けませんので得点が大幅に下がります。その場合は内申勝負になります。極端な話をすれば、新傾向問題が50点満点に含まれるのであれば、最初から満点が下がっていることと同じですので、その分内申のウエイトが上がるということになります。ですので、内申が今まで以上に重要になります。「受験勉強はクラブを引退してから」と考えている人は、1学期が終わった時点で内申の3分の2が確定していることをもう一度思い出してほしいと思います。

つまりこの場合の中間・下位層は内申が最も大きなポイントとなります。

 

とはいえ、私の塾には大瀬中学校の生徒が多く、現在は大中生のみです。ご承知の通り大中は奈良県下では内申がつきにくい学校で有名です(生駒市全体がそうですが)。内申を合否判定に使うのは構いませんが、学校によって内申の基準が異なるのであれば公平性の観点から、例えば試験を各教科100点満点にするなど、内申のウエイトを下げるべきだと思います。あるいは中学校が3年かけて思考力や表現力を伸ばす教育をした上で新しい入試を行うのが本来だと思います。そして現場の先生方も含め、これ以上子供たちの負担を増やさないため、学習内容は減らすべきだと思います。

 

ここまで3回に渡って公立高校の入試改革について思うことを書いてみました。結論は「方向性は賛成であるが今年からすべきではない。」です。

皆さんはどのようにお考えでしょうか。

次回からは教育委員会のもう1つの大改革、「公立高校の再編問題」について書こうと思います。

 

最後までご覧頂きありがとうございました。