前回に引き続き、公立高校の入試改革についてです。

「勉強は役に立たない!」と多くの中学生が考える中、今回、奈良県教育委員会が発表した学力検査問題(わかりにくい表現ですので今後「入試問題」と書きます。)の変更の方向性は正しいと思います。中学生に「学校の勉強をすることは無駄ではない」と感じさせる可能性が高いからです。ただし、気になることが3点あります。

 

1つ目は、生徒の負担の問題です。

現行のままだと負担が増えるだけです。ただでさえゆとり教育終了後の学習内容や覚えるべき量の増加に生徒たちが苦労していた中、それらを改めることなしに新しい内容を追加することが果たして正しい方向といえるのでしょうか。また、現場の先生方も十分な指導ができるのか疑問に思います。1年間で教科書1冊が終わらない数学・理科・社会は、すでに現状で多すぎるということを明白にしています。

確かに知識偏重の出題は公立高校に限れば抑えられている気もします。しかし公立の受験者は私立高校も併願で受験するので結局知識量は必要になります。

なにより、中学校の定期テストで思考力や表現力はあまり問わず、大量の知識を覚えないと点が取れないようなテストをしている限り、生徒は二重で苦しめ続けられることになります。

ただ、最も誤っているのは学習指導要領を作成している文部科学省であるということは言うまでもありません。なお、文部科学省の問題については後日改めて書く予定です。

 

2つ目は、まだ発表されていませんが、各教科の配点です。

仮に新傾向問題が20点あったとして、現行に加算しての20点であれば70点中の20点になりますが、満点が現在の50点のままであると、50点中の20点が新傾向問題になります。

もし、後者であれば、特に今年度の入試は従来のデータが役に立たず、成績上位の子が上位校に合格できなかったり、下位の子が上位の高校に逆転合格することもあり得ます。ただそれはもう1つの改革と相まって、かつてない恐ろしい出来事を引き起こす可能性も孕んでいます。これは来週明らかにします。

 

次回もこの続きを書こうと思います。

 

最後までご覧頂きありがとうございました。