先月奈良県教育委員会から、公立高校の学力検査問題(いわゆる入試問題)の出題内容の変更と検査時間(いわゆる試験時間)の変更が発表されました。

入試問題については、大学入試改革の影響による、「思考力」や「表現力」の強化が打ち出され、それに伴い試験時間が各教科40分から50分へ変更されました。特色入試に関しては発表がなかったので変更はないものと考えられます。

「思考力」や「表現力」に関しては、奈良県では以前から取り組んでおり、典型的な問題が、数学の大問3の太郎君と花子さんが会話する問題や、英語の意見表明をする英作文などが挙げられます。ですので、今後はそれらを拡大することが考えられます。さらにいえば、日常生活や現代社会の問題をテーマとすることにより、より実践的な出題がなされることも予想されます。また、試験時間が長くなるということは、読解力を試す問題や記述量の増加も考えられます。

しかし、当然といえば当然ですが、学生はこのような問題が苦手です。なぜなら学校の勉強を日常生活と結びつけたり、逆に日常生活から何かを学ぼうとしたりする意識が薄いからです。「勉強は勉強時間に机に向かってするもの」と考えている内は、今後の入試問題で点数を取ることは難しくなると思います。さらに、文字を読んで考える機会が少なく、文章を書くこともあまりしないので、なおさら点数は取りにくくなります。

なお参考となるのが、いち早く新傾向化に対応している滋賀県の問題です。以前の滋賀県は奈良県と問題傾向が似ていたので、言い切ることはできませんが、似たような感じになることも予想されます。

次回は、このような新傾向への変化の是非について書きたいと思います。

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